2014.12.20 07:00|カテゴリ:Security

小渕優子・前経済産業相に学ぶ、ハードディスク上の機密データ完全抹消方法


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 昨日、小渕優子・前経済産業相の関係先で家宅捜索前にパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたというニュースが報じられました。
 
捜索前、PC機器を破壊 資金問題で小渕氏の関係先:朝日新聞デジタル
小渕優子・前経済産業相の政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、東京地検特捜部が10月に関係先を家宅捜索する以前に、パソコンのデータを保存する複数のハードディスクがドリルで破壊されていたことが関係者への取材で分かった。


 通常、ハードディスク上のデータはOS上でファイル削除しても実際にデータが消えるわけではありません。OSのファイル管理システムはデータ自体は消去せずに、そのデータががどこにあるのかという情報を消すだけです。この状態では、データ復元ソフトなどを使用することで簡単にデータを復元することができます。
 
 そのため、不要となったパソコンを処分するときなどは、このデータそのものを消去するか、絶対に読み出せないようにする必要があります。
 
 今回、小渕優子・前経済産業相もしくはその関係者が行ったドリルによるハードディスク破壊は後者の方法です。つまり、ハードディスク自体にドリルで穴を開け、絶対に読み出せないようにしようとしたわけです。さすがですね。この方法は、物理破壊と呼び、企業などでも採用している方法です。
 
 ただし、この方法には実はリスクもあります。おそらくドリルを使いハードディスクのデータが記録されるプラッタ(磁性体を塗布した金属製のディスク)を破壊したものと想像されますが、穴の開け方が中途半端な場合、残留磁気探索装置を用いることで一部のデータを復活させることが可能です。データがプラッタ上のどこに記録されているのかを正確に理解していない素人が穴を開けると、多くのデータが復元されてしまう可能性があります。
 
 もし、完全にデータを消去したいのであれば、この方法に加え、磁気消去を加えるとよいでしょう。磁気消去とは強い磁気をハードディスクに照射することで記録されたデータを消去する方法です。一般的には磁気消去だけでも十分とされますが、より完璧を求める場合には、以下のような装置を使い、物理破壊と組み合わせます。この装置を使うと、ドリルで穴を開け、そこから磁気を照射することでデータを完全に消去することができます。

オリエントコンピュータの最強HDDデータ消去マシンNEWCOMBO-LV



 ちょっとお高いですが、お金をたくさん持ってそうな小渕優子氏には次回からこの製品を使うことをオススメします。

 さて、小渕優子氏ほどお金を持っていない一般人である我々がハードディスクのデータ消去を行うにはどうしたらいいでしょう。
 
 ドリルを買うという手もありますが……


 
 先に説明したように、物理破壊でデータを完全に読み出せないようにするのは素人には難しいですし、そもそも金属に穴を開けるのもなかなか大変な作業です。
 
 そこで、オススメしたいのがソフトウェアによるデータ消去です。
 
 ソフトウェアによるデータ消去では、ハードディスクのセクタと呼ばれる記憶単位をすべて複数回他の無意味なデータで上書きすることで元のデータを消去します。これにより、データ復元ソフトを使用しても復元できなくします。なお、通常1回上書きした程度では残留磁気からデータの復旧が可能ですので、これを複数回行います。
 
 どのようなデータで上書きするのか、何回上書きするのかなどはデータ消去用のソフトウェアで簡単に設定できます。ディスクの容量によっては時間がかかりますが、手軽にデータ消去ができるのでおすすめです。
 


 中古のパソコンやハードディスクを購入すると、時々データが消去されていないケースがあります。場合によっては重要な情報が漏れることになるので注意しましょう。
 
 今回、前経済産業相である小渕優子氏のおかげで、ハードディスクのデータを消去するには単にファイルの削除ではダメだということが広く認知されたことでしょう。その点だけはよかったなと思います。

 

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