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 久しぶりにスパムメール収集用に使用しているGmailのアドレスでログインし、迷惑メールボックス(in:spam)を覗いてみたら、わっかりやすい自作自演スパムメールを見つけました。
 
 しかし、同種のメールで頭を悩ましている人たちが「Yahoo知恵袋」でたくさん質問しているようでしたので、本エントリで詳しく解説します。
 

1通目 ※【】の所有者へ、【財産差し押さえ】通知※


 まず最初にやってくるのは上記【】内に受信者のメールアドレスが入った【財産差し押さえ】を示唆するメールです。発信者は「セントラル債権回収株式会社 担当:別府正」となっています。
 
 私が確認した範囲では、メールのSubjectに以下のようなバリエーションがあります。

 ・※【】の所有者へ、【財産差し押さえ】通知※
 ・【】への通知をもって、◆財産差し押さえ◆を執行致します。
 ・※※重要※※【】使用者様へ財産差し押さえ通知※※
 ・債務者【】様へ、【財産差し押さえ通知】をお送り致します。
 ・※※※財産差し押さえ通知※※※【】様へ送信しています。

 そのうちの一つのメール本文を引用してみます。[]内はSubject同様受信者のメールアドレスが入っています。


本通知をもちまして、[]の所持者に対する《財産差し押さえ》の執行を通知させて頂きます。

当社は[]のメールアドレスにて登録料金及び退会料の未払い・遅延損害金が発生している代金を債権として複数サイト様より譲り受けし、債権を回収する為、《財産差し押さえ》の法的許可を得た上で、本通知を[]の所持者へお送りしております。

 利用番組数:8件
 未納額合計:¥3,550,000
 
上記の【355万円】の債権を[本日より3日以内]に[財産差し押さえ]をもって回収させて頂きます。



 いやあ、物々しいですねぇ。財産差し押さえですよ。困りますね、これは。
 
 でも、よく考えてもみてください。メールアドレスだけでそんなことできるんですかね?
 
 なぁんて不思議に思っていると、敵もさるもの、ちゃんとその疑問に対する答えらしき文面が。
 

現在、来年に施行される法改正に先がけ、試験的ではありますが、当社が「電子メールでの事項通達」を承っており、[]の所持者への通達を行っております。 これは、郵送資源等の削減、及び「郵便物未確認によるトラブル」を防ぐ為であり、電子メールでの通達であれば、コストを抑えての確実な通達が可能となるため、実施しているものとなります。 つまり、「電子メールによる通達はあり得ない」という事象では御座いませんので、その旨はご理解下さい。 また、既に裁判所等の通知書も電子メール通達にてお送りしており、それに対しての返答・回答がなかった為、[財産差し押さえ]を執行させて頂く運びとなりました。



 …むちゃくちゃですがなwww 電子メールで確実な通達が可能なわけないでしょうに。ご理解できませんです、はい。
 
 メール本文はさらにこう続きます。
 

尚、[]の情報を元に、既に身辺調査等は完了しております。[]の所持者の自宅・実家・職場、全ての関係先へお伺いさせて頂き、事情を説明した上で、[強制執行]とさせて頂きます事をご報告致します。



 このメールアドレス(Gmail)ですが、特に実名など登録していませんし、なにせスパム収集用ですので実運用はまったくしていないんですよねぇ。受信専用で送信に使用したことは一度もないし。どうやって身元を特定するんでしょう?
 
 さらに。
 
 このメールにはものすごく不思議な点があります。というのは、連絡先が一切示されていないんです。一般的な詐欺メールはこういう脅し文句の後に連絡先を書いておいて、のこのこ連絡してきた人に脅しをかけ、恐喝するのが常套手段。しかし、それがないんです。

 これにはちょっとしたからくりがありました。


2通目 セントラル債権回収株式会社が貴方様の財産を差し押さえようとしています!貴方様は今、《355万円》の債務を負っているのです!


 なんと、先のメールの直後にこのようなSubjectのメールが。しかも、債務金額までばっちり一致www
 
 
 こちらも、いくつかバリエーションがあります。
 
・セントラル債権回収株式会社が貴方様の財産を差し押さえようとしています!貴方様は今、《355万円》の債務を負っているのです!
・《355万円》の債務が貴方様に発生してしまっています!お急ぎ、メールをご確認下さい。 xxxxxxxx(8桁の数字)
・※緊急連絡※ セントラル債権回収株式会社という業者が、《355万円》の債務を貴方様から回収しようとしています! xxxxxxxx(8桁の数字)
・財産差し押さえの危機にある貴方様を救うためにご連絡をしています!大至急、メールをご確認下さい。非常に危険な状況です。 xxxxxxxx(8桁の数字)
・《355万円》の債務が発生してしまっている事はご存知でしょうか?このままでは財産差し押さえを受けてしまいます! xxxxxxxx(8桁の数字)
 
 
 迷惑メールボックスはこんな感じでしたwww
 

 
 こうやってみると、「めっちゃそーしゃる」からのメールの方が気になっちゃいますね。
 
 
 要は最初のメールでビビらせて、救いの手に見せかけたメールで釣るということですね。
 
 こちらのメール文面中には案の定、リンクが貼られていました。おそらく不安に駆られた受信者の個人情報を奪うためでしょう。
 
 ◇メール閲覧・送受信無料◇
 http://cuzkff.asia/member/pp.do?pp=(ランダムな文字列)==&url=messageReply&message_id=xxxxxxxx(メールのSubjectとは異なる8桁の数字)
 


 さらに。この2つのメールにはある共通点がありました。

 1通目のメール送信者:担当:別府正 info@mgbadoaeidie.com
 2通目のメール送信者:全国通信被害対策弁護団 info@mgbadoaeidie.com


 同じメールアドレスからですがな。せめて、送信元くらい偽装しろよと問い詰めたくなります。
 
 しかも、このメールアドレスで『佐川より不在通知「」様』という別のスパムも送信されていました。
 
 
 さらにさらに。
 
 先のURLのドメイン「cuzkff.asia」と、このメールアドレスのドメイン「mgbadoaeidie.com」ですが調べてみると名前こそ違うものの両者とも登録者の住所や電話番号、メールアドレスが同じであることがわかりました。

 
「cuzkff.asia」

Registrant Name:mamoru tanoue
Registrant Organization:mamoru tanoue
Registrant Address:Shibuya 2-7-14
Registrant Address2:nakamura biru 4F
Registrant Address3:
Registrant City:Shibuya-ku
Registrant State/Province:Tokyo
Registrant Country/Economy:JP
Registrant Postal Code:150-0002
Registrant Phone:+81.08011743373
Registrant Phone Ext.:
Registrant FAX:
Registrant FAX Ext.:
Registrant E-mail:wkdnzydsnas013s@yahoo.co.jp



「mgbadoaeidie.com」

Registrant Name: jirouchou tanaka
Registrant Organization: jirouchou tanaka
Registrant Street1: Shibuya 2-7-14
Registrant Street2: nakamura biru 4F
Registrant City: Shibuya-ku
Registrant State/Province: Tokyo
Registrant Postal Code: 150-0002
Registrant Country: JP
Registrant Phone: 08011743373
Registrant Phone Ext:
Registrant Fax:
Registrant Fax Ext:
Registrant Email: wkdnzydsnas013s@yahoo.co.jp



 
 このようにちゃんと調べれば、明らかにおかしな点ばかりなのでスパムであることは明白なのですが、それでもこのようなメールを受け取って不安に駆られたり、ましてやリンクをクリックして個人情報を渡してしまったり、最悪の場合、金銭を奪われたりする方もいるかもしれません。

 
 メールアドレスだけで財産の差し押さえなどあり得ません。
 
 ゆめゆめ引っかかることのないようにしてくださいね。
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