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2014.02.11 20:00|カテゴリ:Security

東京外国語大ハッキングのネタツイートに釣られる2chまとめサイトたち ネタをネタと見抜けないとね


 昨日、Twitterユーザの@せくりんさんが行った以下のツイート。
 



 ツイート内で引用しているツイートはこちら。



 2/10のツイートは、以下の事件が報じられた後に行われました。

東京外大の成績盗み見、男子学生を書類送検 「正当に評価されているか見たかった」 - MSN産経ニュース
 東京外国語大(東京都府中市)の学内のシステムが昨年10月、不正アクセスされて学生の成績が盗み見られた事件で、警視庁サイバー犯罪対策課は10日、不正アクセス禁止法違反容疑で、同大国際社会学部2年の男子学生(20)を書類送検した。


 そのため、同一人物と混同したNAVERまとめや各種まとめサイトがこぞって取り上げ、話題となりました。
 
大学のPCをハッキングして成績を「秀」に変えたことをツイッターで自慢した結果wwwwww : あじゃじゃしたー
大学のパソコンをハッキングして成績を「秀」に変えたことをツイッターで自慢した結果wwwwww


 でも、これ、ネタツイートですから。釣られちゃダメですよ
 

 ざっと調べたところでは、以下のような2chまとめサイトが取り上げていました。
 
 ・あじゃじゃしたー
 ・ふぇー速
 ・ケジメあんてな。(β)
 ・ワイルドなニュース
 ・マジワロ速報
 ・やおよろずあんてな
 ・まとめてニュース
 ・ごった煮ニュース
 
 等々

 上記の大半は「あじゃじゃしたー」をソースにしていますね。その「あじゃじゃしたー」はNaverまとめが元のようです。いすれも一次ソースを見ていないことがよくわかります。


 この手の「一見本当かどうかわからない情報」に関しては、一次ソースを当たるのが原則です。
 
 今回であれば、元になったネタツイートを行った人物のTwitterアカウントと東京外国語大の不正アクセスを報じるニュース記事を当たるべきです。
  
  
 まずは、件のツイートをよく見てみましょう。
  
 1/30のツイートでは以下のように書いてあります。
 

いま大学のパソコンハッキングして自分の成績全部秀にしてるw


  
 パソコンてwww 
 
 大学の成績管理システムがパソコンで動作するとは思えませんし、ハッキングするような人物が「パソコンハッキング」なんていうとも思えません。
 
 ただ、ある意味、このツイートは真実を告げているようにも思えます。大学の教室にあるパソコン上に偽成績管理システムを作成し、自分の成績を秀にしているように偽装していることを伝えているだけなのかもしれません。

 
 そして、2/10のツイートが行われます。
 
 1/30のツイートで味を占め、東京外国語大で似たような事件が起こったのを利用し、ネタとして再投入したのではないでしょうか? このツイートの直後にわざわざ事件を伝える47NEWSのツイートを貼っているところから、その可能性は低くないと思います。
 



 
 このように、ネタ元のツイートを見ただけでもネタ臭がぷんぷんします。釣られた人たちはこれを見てないのでしょうか?

 もう少し見てみましょう。2/10のツイート以降のツイートを追ってみると、1時間後に以下のようなツイートをしています。




 早くもネタであることを匂わしていますね。ツイートに従い、リストを見ると国立大学法人 電気通信大学関連のリストが多いようです。
 
 ただ、問題のツイートの後に慌てて偽装のためリストを作った可能性も否定できません。そこで、彼のツイートを過去にさかのぼってみると、事件よりずいぶん前から「電通大」という単語が含まれているツイートがたくさん(とてもたくさんw)行われていることがわかります。内容的にも電通大関係者でないとわからないようなツイートや写真もありますし、以下のようなイベント告知ツイートもあるのでどうやら電通大生でまちがいなさそうです。
   



 
 現状、Twitterでは過去ツイートの改変はできません。仮に彼が高度なハッカーだとしても、多数の証拠を矛盾なく捏造するのは困難でしょう。
 

 念のため、「東京外国語大」、「東京外大」、「外語大」でも検索しましたが引っかかったのはたった2件でした。そのうち1件は今回の件で他人がツイートしたものをリツイートしたものですし、もう1件はまったく関係のない情報でしたのでおそらくは東京外国語大とは無関係ですね。
 
 とまあ、彼のTwitterを見ただけでもネタであることはほぼわかります。 



 次に、ニュース記事を見てみます。
 
 東京外国語大の事件はフィッシングサイトを利用して学生のIDとパスワードを盗み、それらを利用して他人の成績を盗み見たというものです。
  

男子学生は昨年10月24日、成績や講義の時間割などを閲覧できる同大のホームページ上のシステムに偽装したフィッシングサイトを作成。同大名義で学生222人に「不具合が生じた」とメールを送ってサイトに誘導し、入力されたIDとパスワードを自分のメールに転送させていた。  送検容疑は同月26~28日、学内のシステムに学生55人分のIDとパスワードを入力して不正アクセスしたとしている。
東京外大の成績盗み見、男子学生を書類送検 「正当に評価されているか見たかった」 - MSN産経ニュース

 

 この事件では成績の改変は行われていません。
 
 一方、彼のツイートはどうだったでしょう?
 

成績を全部秀にした件で書類送検されていました。



 とあります。これと画像を信用すると、管理者権限でシステムに侵入し、成績を改ざんしたため書類送検されたことになります。ニュースが報じた事件では、他の学生のIDとパスワードしか盗めていないようですし、閲覧のみでしたから、内容が異なります。また、事件が発生したのは昨年10/24、彼が成績を改ざんしたとするツイートを最初に行ったのは今年1/30と時期も異なります。

 それに、彼自身は一度も東京外国語大とは言っていませんし、画像自体大学の成績システムとしてはあまりにもチープな作りです。

 
 最初に関連付けたNaverまとめやまとめサイトはこのような不審点に気づかなかったのか、気づいていてミスリードを狙ったのか。微妙なところではあります。
 

 いずれにせよ、このように元ツイートとニュース記事の両方を当たると、「東京外国語大の不正アクセスで書類送検された人物が懲りずに成績改ざんをしていることをツイートしている」なんて記事に対する信ぴょう性はだいぶ揺らいでくるのではないでしょうか?
 
 まとめ系サイトは手軽に情報が収集できますが、その記事の信憑性はあまり高くありません。
 
 元々PVさえ稼げれば、いや正確に言うとアフィリエイト収入さえ上がればいいはずなので、元ネタがガセだろうが釣りだろうが気にしていないフシがあります。

 今回は、釣られてしまった後に気づいたけど別に構わないって感じでしょうか。特に訂正の文章は追記されていないようです。

 ただ、まとめサイト運営者はともかくとして、これらまとめサイトに釣られた人たちのコメントやTwitterでの言及を見るとなかなか物悲しいものがあります。情報リテラシーってまだまだ一般には敷居が高いのかと思い知らされます。

 釣られてしまった人は、次から自分で一次ソースに当たるようにしましょうね。ネタをネタと見抜けるようになりましょう。 
 

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