reynotch

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 遅ればせながら「こんちくはのブログ」さんで始まったこの企画に乗っからせて頂きます。
 
[企画]何度でも読み返したくなる漫画5選 #5manga | こんちくわのぶろぐ



 本当はもっと早く乗っかりたかったのですが、選ぶのにとっても時間がかかって遅くなってしまいました。ではでは、さっそく。



『AKIRA』
 私の中ではSF漫画の最高傑作。超能力という使い古されたテーマでここまで惹き込むストーリー展開、リアルな近未来を細部まで緻密に描く描画力、主人公金田と鉄雄の確執、個性的な登場人物たち。すべてがおもしろかった。映画版も悪くはないんだけど、あれはやはり物語が圧縮されていて、結果、登場人物個々の扱いがかなり簡略化されている。ぜひ、漫画で読んでもらいたい。
 
 それにしても、この作品が1982年(今から30年前!!)から連載されていたということに改めて驚いた。






『漂流教室』
 子どもの時に、たまたま祖父の家にあった週刊少年サンデーで最終話近くを読んで衝撃を受けた作品。
 物語は、小学校が突然校舎ごと未来へ飛ばされてしまうところから始まる。もちろん、最初は未来だとはわからない。飛ばされた先は、広大な砂漠。その真ん中にぽつんと校舎だけがある絵が今でも思い出される。頼りの大人たちは理性を失い、利己的な本性を現し、その結果次々と死んでいく。やがて子どもたちだけで、未来の生物、病気、飢えと戦っていく。やがて、仲間割れが発生し……。
 怒涛のような展開、その中で成長していく子どもたち。その過程で描かれる人間の根底にある弱さや恐ろしさや。
 その後、小説版が出てそれも読んだけど、やはり当時読んだ漫画のほうが恐怖感は遥かに上だった。
  
 今思うと、祖父母しかいない家になんでサンデーがあったのかはよくわからないけど、偶然読んだバーベキューのシーンは子どもながらにとても恐ろしかった。あと、これ読んで走り幅跳び必死に練習したwww
 



 
『北斗の拳』(ラオウ編のみ)
 ラオウ編までという条件付きで。ストーリーの破天荒さはともかく、個々のキャラクターがとにかくいい。おそらく多くの人が誰かに入れ込んだことでしょう。私も雲のジュウザが好きだったなぁ。
 これがカイオウ編になると、時々、あれれって感じになって。特に後半はかなり残念な展開になるので、オススメはラオウ編までということで。





『ドラゴンボール』(フリーザ編もしくはセル編まで)
 これもフリーザ編、もしくはセル編までという条件付きで。
 
 「ピッコロ編」までのドラゴンボールもそれなりにおもしろかったけど、青年となった悟空以降はまったく別の物語。特に新たな敵サイヤ人の登場にはわくわくした。それまでの最大のライバルピッコロと二人がかりで戦って、自らの命を犠牲にしてやっと倒した敵が一番弱いやつだという設定にはやられた。これはリアルタイムで読んでいた人は誰もが味わったんじゃないかな。
 ここからインフレのように戦闘力が上がっていくんですが、フリーザを倒すまでは文句なしにおもしろかった。
 セル編も悪くはないんだけど、何度も何度も生き返るとさすがに興ざめ。



 

『ベルセルク』
 唯一、現在進行形の漫画。3巻から14巻までの10巻分(「黄金時代篇」)が回想シーンというとんでもない物語。またこの「黄金時代篇」がすばらしくいい。特に、「黄金時代篇」の最後「蝕」は衝撃的。
 
 もちろん、「蝕」の前の「黒い剣士」、「蝕」の後の「断罪篇」、「千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇」もいいのだけど、あまりに展開が遅く、隔週刊なのに頻繁に休載するという攻撃に若干読む気力が下がリ気味。それでも、単行本で読むとやはり一気に読んでしまう。いったいどういう結末になるのか、楽しみな漫画。

 しかし、 大友克洋といい、三浦建太郎といい、緻密な絵をこれでもかと書く姿勢には感服する。
 

  

 こうして5つに絞ってみると、SFやファンタジーばかりとなってしまいました。
 
 他にもこ以下の作品が候補でした。
 
 『パタリロ』、『童夢』、『有閑倶楽部』、『コージ苑』、『エイジ』、『ストップひばりくん』、『キャプテン』
 
 今までいくつかの企画に乗っかって来ましたが、一番大変でしたw。たぶん、入れ忘れた作品もありますが、現時点のベストということで上記をあげたいと思います。
 
 まだこの企画に乗っていない方もぜひぜひ教えてください。他の方が推薦する漫画を読んでみたいです。