2016.01.31 08:04|カテゴリ:iPhone

au が伝えない不都合な真実 スマホのアップロード実効速度が3キャリア中最遅な件


 iPhone Maniaさんの以下のエントリにあるように au が集計しなかった「上り」の実効速度がドコモの決算説明会資料で公開されています。


特にauは「上り」の実効速度が他社に比べて極端に低く、この数値は集計せず、HPには掲載しませんでした。しかしドコモが昨日開催された決算説明会の資料でauの「上り」実効速度を集計し、その数値をバラしてしまいました。
auが公開しなかった「上り」の実効速度、ドコモがバラしてしまう - iPhone Mania



au-upload-docomo-presentation.jpg 

 これを見ると、ダウンロード速度は各社あまり開きはないものの、アップロード速度においてはauのひとり負け状態であることがわかります。



 昨年末、総務省が携帯キャリア各社に対し、同一の条件で計測した「実効速度」表記を義務付けました。それまでは、自社サービスに都合の良い方法で速度を測定、その結果を表記していたため、ユーザからは実態とかけ離れていると批判されていました。
 
 その結果、3キャリアの表記は以下のようになりました。
 
■NTTドコモ(引用元:実効速度計測結果 | エリア | NTTドコモ

 測定環境等は引用元でご確認ください。
 
 NTTドコモの実効速度は、以下のとおり。iOS と Androidを分けて集計、公表しています。便宜上、iOSの値を引用します。
 
docomo-speed-01.jpg

 
 iOSの実効速度(下り):49Mbps~89Mbps
 iOSの実効速度(上り):14Mbps~30Mbps
 

■ソフトバンク(引用元:http://cdn.softbank.jp/mobile/set/common/pdf/network/explanation/speed-survey/speed-survey.pdf)

 測定環境等は引用元でご確認ください。
 
 ソフトバンクの実効速度は、以下のとおり。NTTドコモと異なり、iOS と Androidを合算し集計した結果が公表されています。
 
softbank-speed-01.jpg
 
 
 NTTドコモに合わせて、中央値に近い半数(25%値~75%値の範囲)で確認すると以下です。
 
 実効速度(下り):42.5Mbps〜76.6Mbps
 実効速度(上り):16.6Mbps〜26.1Mbps 
 

■au(引用元:iOS | 実効速度について | au

 測定環境等は引用元でご確認ください。
 
 au の実効速度は、以下のとおり。iOS と Androidを分けて集計、公表しています。便宜上、iOSの値を引用します。

au-speed-01.jpg

 こちらも、NTTドコモに合わせて、中央値に近い半数(25%値~75%値の範囲)で確認します。
 
 実効速度(下り):50Mbps〜103Mbps
 実効速度(上り):表記なし

 
 『auだけ』上りの集計結果を表記していません。無理もないですね。NTTドコモの資料でも明らかですが、auは方式が異なるため、NTTドコモ、ソフトバンクと比べ、上りの実効速度が遅いのです。そのため、集計結果では上りを表記しなかったのでしょう。
 
 ただし。
 
 集計結果を表示していないだけで、測定値そのものは以下のように地域を指定し検索することで確認できます。

au-speed-02.jpg

 
 しかしその結果は惨憺たるもの。以下は東京23区に絞り込んだ際のデータの一部です。上りの速度はほとんどの測定結果で一桁を示しています。
 
au-speed-03.jpg
 
 
 試しに、先ほど引用したauのデータと同じ東京都千代田区のNTTドコモとソフトバンクの測定結果と比較してみてもその差は明らかです。

 NTTドコモがこちら。 
docomo-speed-02.jpg

 ソフトバンクがこちら。
softbank-speed-02.jpg
 
 
 
 今回、ドコモが公表した資料はおそらくauが意図的に表示しなかった集計結果を資料にまとめたのでしょう。
 
 
 このように自社に都合の悪いデータを表示しないのはよくあることです。
 
 利用者としては、各キャリアが公表しているデータを信用しがちですが、嘘はついていないものの(と信じたい)、意図的に都合の悪い情報がめだたないようにしたり、都合の良い情報が目立つようにしたりは、当たり前のことです。
 


 auとしても、一般的なインターネットの利用形態からアップロード速度はさして重要ではないという言い訳はあるのでしょうが、さすがに他の2社と比較して圧倒的に劣る数値は出したくなかったのでしょう。


 最近は、高画質の写真や容量が大きな動画をシェアしたり、ストレージサービス上にアップロードしたりするなど、スマホが出現した当時よりアップロードする機会は増えています。利用形態によっては、アップロード速度を重視したい利用者もいることでしょう。しかし、明記されていないデータには意外と目がいかないものです。

 数値の裏にあるものを見極めるのはなかなか難しいことですが、キャリア発表の数字をうのみにするのは禁物ですね。
 
 
  
 もちろん、キャリアのサービスの良し悪しは速度だけで決まるものでもありません。また、どのようにスマホや携帯電話を利用するかによっても良し悪しの判断は変わってきます。

 私は最近家族の回線をauからNTTドコモに切り替えましたが、それ以前に使用していたauにおいて、アップロード速度の面で不満を感じていたかというわけでもありません。我が家で、アップロードする機会が多いのは私くらいです。それも、出先で頻繁に使用するわけでもなく、自宅のWi-Fiで行えば十分事足りるレベルでした。

 当時、auを選択したのはスマートバリューによるメリットが大きかったからです。その際の経緯は以下のエントリで確認できます。

家族全回線au移行への全工程 苦労したけど全員iPhone 5c フルバケット月額最安2755円からを実現〜準備編|I believe in technology
2013年12月、それまで家族が使用していたソフトバンク回線が2回線、更新月を迎えました。



 ちょうど自宅回線を光回線に変えるタイミングとauのスマートバリュー提供のタイミングがあったため、トータルサービスで考えるとauが最適でした。

 今回、NTTドコモに切り替えた最大の理由も、トータル維持費でした。複数回線の維持なら、NTTドコモのシェアパックが他社を圧倒したからです。この辺りは以下のエントリで詳しく触れています。

家族全回線をドコモ iPhone に移行完了! 最初の1年は一人2,133円、2年目も4,194円で維持可能 パケットも十分|I believe in technology
今年7月にドコモに移行することを決め、本来は来年1月に家族分を移行する予定でしたが、最近の状況を考えると、いいタイミングでドコモに移行することができたなという印象です。



 結果的に、ドコモの回線のサービス品質にも満足しています。ただし、ドコモショップでの手続きの待ち時間の長さには辟易しています。利用者に年配者が多いせいか、auの頃に比べ、かなり待たされる印象があります。ショップに行く機会はさほど多くはないのですが、どうしてもショップでしかできない手続きがあると苦労します。

 決して安くないスマホや携帯電話の使用料を払うわけですから、利用者としてはキャリアのサービス内容や品質、かかる費用等を総合的に判断し、賢く選択したいところです。
 
 
 

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セキュリティネタやiPhone、iPad、Android関連の記事を中心に気になったことを書いています。
IT系のネタはあまり難しくならないように、わかりやすい言葉で書きたいと考えています。