reynotch

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 Siriに「9/11」と言っただけで緊急通報用電話番号(911番)に電話をかけてしまうというニュースがタレこまれていました。
 

21日朝、カナダ・サスカチュワン州の州都レジャイナで無言のまま切れる緊急通報用電話番号(911番)への着信が相次いだが、原因はiPhoneユーザーがSiriに「9/11」と言ったことだったとのこと(レジャイナ市警察のプレスリリース、CBC News、The Register)。
北米でSiriに「9/11」と言ってはいけない理由 | スラド アップル



 そもそもなぜSiriに多くの人が「9/11」と言ったのかという理由が、実際に無言の着信を受けた「レジャイナ市警察のプレスリリース」に記載されていました。
 

“Say 9/11 into Siri and you’ll be amazed”, or “When you say 9/11 to Siri, her response is hilarious”.
DON’T Ask Siri about 9/11…Please — Regina Police Service



 これによると、TwitterやFacebookなどのSNSで“Siriに「9/11」と言ってみて!驚くよ”といった投稿がきっかけになったようです。
 
 Twitter上を探してみると、確かにそのようなツイートを見つけることができました。




 これを見たユーザが、つい、Siriに言ってしまったのでしょうね。「9/11」は「nine eleven」と発音するようなのですが、Siriはこのように話しかけられると「911」と解釈し、緊急通報用電話番号にかけてしまうそうです。

 ただ、本当にいきなり電話をかけるのかというと実際にはそうではないようです。CBC Newsの記事や写真を見ると、Siriが認識した後、5秒後に電話をかけることがわかります。
 
siri-911-call.jpg
(画像出典:Regina police getting many Siri-generated 911 calls - Saskatchewan - CBC News


 といっても、興味本位に「nine eleven」とSiriに言った人たちは、iPhoneが緊急通報用電話番号にかけようとするとは思ってもいないため、キャンセルボタンを押すのが間に合わなかったのでしょうね。
 
 このように、Siriに「9/11」つまり「nine eleven」と言った場合北米では緊急通報用電話番号にかけてしまうようです。そこで気になるのが日本の場合はどうかという点。いざというときに、もし、Siriだけで緊急通報用電話番号にかけることができるなら、それは知っておくと便利です。でも、日本の場合は何と言えばいいのでしょう?

 「ひゃくとうばん」?

 「いちいちぜろ」?

 いざというときに、言う言葉を間違えたら困ります。これは何というべきか気になります。


 といっても、うっかり試して、万が一、本当にかかってしまうととても迷惑をかけることになります。そこで、ポイントになるのが先ほどの「5秒」です。万が一、Siriが緊急通報用電話番号にかけようとしても、すぐに「キャンセル」を押せば、電話をかけ始める前にキャンセルできます。
 
 慎重を期すため、以下のようなリハーサルを行いました。
 
 ・事前にSiriに「◯◯に電話」と知人宛に電話をかけさせる
 ・Siriに「◯◯に電話」と言い、Siriが電話をかけようとする画面を出したところでキャプチャを撮ってからキャンセル(知人宛の場合Siriの終了)
 ・キャンセルが間に合うこと、知人に電話をかけて着信がなかったことを確認
 
 ちょっと仕組みが違いますが、知人宛はいきなりかけるので時間的猶予はより短いです。いざというときはSiriが電話をかける前にSiriを終了することでも対応できそうです。相手に電話がかかることもなく、両方の通話履歴にも残らないことを確認したところで、いよいよ本番です。
 
 まずは、タレコミにあった通り、「nine eleven」を試します。



 
siri-911-call-01.jpg
 
 どうやら、電話番号とは認識しないようです。
 
 念のため、「nine one one」も試します。




siri-911-call-02.jpg
 
 
 こちらも電話番号とは認識せず。
 
 
 まあ、日本ではそうなるであろうことは予想出来ました。
 
 
 次に、「110」。かかってしまうと、ただではすみません。とてもご迷惑をお掛けすることになります。慎重に慎重に。
 
 「ひゃくとうばん」ドキドキ




siri-110-call-01.jpg

 
 100当番??? どうやら「ひゃくとうばん」ではかからないようです。
 
 最後に「いちいちぜろ」を試します。慎重に慎重に。


 

siri-110-call-02.jpg
 
 かけよーとしてる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 
 慌ててキャプチャを撮り、「キャンセル」ボタンを押します。この間1秒位だったのではないでしょうか?
 
 念のため、履歴を見てもかかっていません。確認の電話もかかってきていないので、大丈夫でしょう。
 
 このように、日本では「いちいちぜろ」でかけようとします。
 
 本当に緊急の時のため、覚えておくといいでしょう。
 
 今回は実験のため、慎重を期して行いました。しかし、同じことをすることはおすすめしません。結構ドキドキものです。
 
 日本製の製品だと「緊急通話用の電話番号に電話をかけますか?」というメッセージを出し、「はい」と答えなければかけないといった仕様になりそうですが、米国製のiPhoneは、5秒間待ってはくれるものの、その間何もしなければ電話をかけてしまいます。この辺りは文化の違いなのかもしれませんね。
 
 「縛られて手が動かせない状況で「Hey Siri」(許可している場合)と言ってSiriを起動し、110番にかける」

 というシチュエーションがあるかどうかはわかりませんが(犯人に充電してとお願いしてからでないと「Hey Siri」使えないしwww)、いざというときのために、覚えておくといいかもしれません。

【追記】他にも以下のようなバリエーションがありました。

「キャンセル」ボタン、どデカバージョン
siri-110-call-03.jpg

宛先選択バージョン
siri-110-call-04.jpg
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