2010.06.23 11:00|カテゴリ:ライフログ

自分の人生をデジタルに記憶する『ライフログ』。人生全部を映像化したら約167テラバイトに!


※この記事はデジタルマガジンに寄稿し、2010年6月23日に公開されたものです。

 先日、人間の一生分の情報、すべてデジタル化してもたったの3テラバイト! という記事をアップしたところ、はてなブックマークやTwitterなどでイロイロな反応をいただきました(デジタルマガジン掲載時)。

人間の一生分の情報、すべてデジタル化してもたったの3テラバイト! : I believe in technology


 とくに、「TVは?」「アニメは?」「ゲームは?」という反応が多くありましたので、第2弾として記事にしたいと思います。

 先日の記事では、あらかじめ「マイクロソフトのプロジェクト“MyLifeBits”による概算(2003年発表)を基準にして計算すると」とおことわりをしていました。その概算を再掲すると


  • 1日100通のe-mail(1通5KB)

  • Webページ閲覧1日100ページ(1ページ50KB)

  • 1日5ページの文書スキャン(1ページ100KB)

  • 10日で1冊の本(1冊1MB)

  • 1日10枚の写真(1枚 JPEG形式で400KB)

  • 1日8時間の電話、音声メモ、議事録などの音声(8Kbps)

  • 10日で1枚の新しい音楽CD(128Kbpsで45分)



 これを単純計算すると、70年で約1.12TB(テラバイト)、現在ではもう少し1つ1つのデータ量が多くなるはずなので最近の研究においては、約3TBの容量が必要という内容でした。

 ベースとした概算を見ていただいてもおわかりのように、“人が目にしたものをデータ化して計算”しています。そもそも私たちは目で見たものを映像として捉えていますので、本来は映像として計算すべきです。じつは“人が見た映像”についても含めた概算が、日本の大学教授によって行われています。


 人が一生に見る映像の情報量はどれくらいあるのでしょうか? 仮に人が見てきたシーンを映像として回顧録のようにすべて再生するには、どれほどの記憶容量が必要なのでしょうか。簡単な仮定の下で試算してみましょう。



 これは東京大学工学部電子工学科教授、相澤清晴氏によるドキュメントからの引用です。このドキュメントの中で、相澤教授は以下のように続けています。


 情報量は品質に依存するので、人が見ている映像をテレビの画像ぐらいの解像度として、標準的な画像圧縮の手法で符号化して記録すると仮定します。例えば、テレビ電話程度の品質だとすると64kbps、VCR(ビデオ)品質では1Mbps、放送品質では4Mbpsとして試算します。



 この前提に加えて、睡眠時間を除いた時間を1日16時間とします(夢は除外しましょう)。1日16時間、前回同様70年間ずっと映像を記録したら、どれくらいになるでしょうか? 相澤教授はテレビ電話品質で計算されていたのですが、ここではVCR(ビデオ)品質で計算してみます。VCR(ビデオ)品質を1Mbpsとして、計算します。(ご覧になったアニメはもっと高画質かもしれませんが、ここはひとまず、この前提で考えてみてください)

 まずは計算式です。以下のようになるはずです。

 1Mbps×60秒×60分×16時間×365日×70年

 通信速度においては、通常M(メガ)は、10の6乗、つまり1,000,000bpsとなりますので、それを考慮して計算すると……?

 1,471,680,000,000,000ビット。

 bpsはbit per secondの略、つまり1秒あたりのビット数ですので、これをバイトで表すとこうなります。

 183,960,000,000,000バイト。

 1テラバイトは1,099,511,627,776バイトなので、上の数字を割ると答えが出ます。

 約167テラバイト。

(途中で何か計算ミスしているかもしれません。間違いを発見してくださった方は、Twitterか本エントリのコメント欄でご連絡ください。)



 今回は、VCR(ビデオ)品質で計算してみましたが、何を見たかの記録さえ取れればよいということならば、テレビ電話品質でも十分でしょう。この場合は、約10テラバイトとなります。

 どうでしょう? 多いと感じますか? それとも、少ないと感じますか?

 このように、個人の生活(life)をデジタルデータに記録する(log)ことをライフログと言います。ライフログについては、前回の記事で紹介した“MyLifeBits”プロジェクトの中心人物ゴードン・ベル&ジム・ゲメル著作の『ライフログのすすめ』という本に詳しく紹介されています。この本では、「人生のすべてをデジタルに記録しよう」と呼びかけており、現在入手可能な機器を用いたライフログの取り方を解説しています。もし、このライフログに興味を持たれたのであれば、一読をお勧めします。
 

 



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